遺産相続手続きで行うこと

遺言書の有無確認

遺言書の有無確認は、故人が遺言書を残しているかどうかを確認する手続きです。遺言書がある場合、相続人による遺産分割が法定相続分と異なる方法で行われることがあります。遺言書が見つからない場合は、相続人全員で遺産分割協議を行います。遺言書の有無を確認する方法は、役場や公証役場に問い合わせる方法、家庭裁判所で検索する方法、自宅や貸金庫、信託銀行、専門家に預けている場合がある方法などがあります。

相続人調査戸籍収集

相続人調査とは、遺産分割や遺産の名義変更等各種手続きをしていく上で「相続人は誰なのか」を確認する手続きのことです。被相続人の出生から死亡時までの戸籍謄本類を取り寄せ、そこから法定相続人を調べることになります。 相続人調査には、戸籍謄本の取得や調査方法についての知識が必要ですので、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。

相続財産調査

相続財産調査は、遺産分割協議や相続放棄の判断、相続税申告を正しく行うために必要です。相続財産調査は、相続が発生した際に「亡くなった方の遺産がどのくらいあるのか」を調査することです。調査する範囲は預貯金だけでなく、不動産や株式、また生命保険など幅広く調べる必要があります。 相続財産には、プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれます。 被相続人の出生から死亡時までの戸籍謄本類を取り寄せ、そこから財産を調べることになります。相続財産調査には、戸籍謄本の取得や調査方法についての知識が必要です。行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。

遺産分割協議書作成

遺産分割協議書は、相続人全員で合意して遺産の分け方を決める必要な書類です。 遺産分割協議書の作成には、法律上の決まりはありませんが、内容に不備があると協議書が無効とされ、相続手続きが進まない原因になりえます。遺産分割協議書を作成する際には、以下のポイントに注意して作成することをおすすめします。

• 遺産分割協議書は、相続人全員で合意した結果をまとめた書類です。
• 遺産分割協議書に決まった様式はなく、パソコンでも手書きでもかまいません。
• 遺産分割協議書には、誰が相続するのか、誰がどの財産を取得するのか、遺産の特定などが明確に記載されている必要があります。
• 遺産分割協議書は、相続人全員が実印で署名押印する必要があります。

財産名義変更手続き

財産名義変更手続きは、相続人が自ら名義変更手続きを行うことができます。また、行政書士などの専門家に依頼して名義変更手続きをしてもらうこともできます。具体的な手続きや必要書類、費用については、不動産、預貯金、自動車などの財産によって異なります。

戸籍等書類収集

戸籍等の書類を収集するには、本籍地の役所に出向くことで、その場で戸籍謄本を取得できます。また、郵送で取り寄せることもできます。戸籍の収集は行政書士に代行を依頼することもできます。